ダックスフントの飼い方、注意点とは?

ダックスフントの飼い方、注意点とは?

ダックスフントはペットにしたい犬の上位にランキングされている人気の犬種です。でも、意外と頑固だったり、よく吠えたり、本当に飼いやすいペットなのか知りたいですよね? 今回はダックスフントの特徴や性格、年齢ごとの飼い方としつけの方法を解説します。

そもそもダックスフントは飼いやすいの?

短足胴長がトレードマークのダックスフンドは、根強い人気がある犬種です。しかし、実際に飼ってみると「意外と頑固な一面もあり、しつけに手こずった」、「もっと静かで落ち着いた犬だと思っていた」と驚く飼い主さんもいらっしゃるようです。

また、ダックスフントはもともと猟犬だったため「吠え」や「噛みつき」といった問題行動が多い犬種でもあります。ですから飼いはじめからしっかりトレーニングをする必要があります。散歩の頻度、お手入れ、しつけ、健康、飼育費用など5つの条件から、ダックスフントの飼いやすさを検証してみましょう。

散歩の頻度は1回45分程度が目安で、小型犬としては運動量が多い部類です。また、体高が低いので、陽の照り返しで熱中症になりやすいため、暑い時期は涼しい時間帯に散歩をする必要があります。
お手入れには月1~2回のトリミングが必要です。トリミング費用はかかりますが、シャンプーや爪切りなどコツを覚えればご家庭でもできます。

飼育費用は、小型犬なので食費はさほどかからず、医療費は子犬の時のワクチン注射と定期健診くらいです。しつけは「吠え」と「噛み」がポイントになります。もともと狩猟犬のために中々無駄吠えをなくす事が難しく、根気が必要です。

健康面では外耳炎・関節系に注意が必要です。また、食事の管理による肥満防止が重要になります。甘やかして太らせてしまうと椎間板ヘルニアや膝蓋骨脱臼といった関節系の疾患にかかりやすくなってしまいます。
トータルとしては、無駄吠え・健康管理を除けば、概ね飼いやすい犬種と言えるでしょう。

ダックスフントの特徴、性格とは?

ダックスフンドは生まれつき友好的で活発、また、好奇心旺盛な性格です。外観は筋肉質で引き締まった体型をしています。顔立ちは面長でマズルが長く、垂れ耳がチャームポイントです。

とても賢い犬種ですので、しつけも比較的しやすいと言われています。ただし猟犬として活躍してきた犬種なので、穴を掘る、獲物を追いかける、ニオイを嗅ぐなどハンター気質があり、吠え癖や、噛み癖がつきやすい傾向があります。

また、ダックスフンドとひと口に言っても、いろいろな大きさや毛色や種類があり、個体ごとにそれぞれ個性があります。毛質はスムース、ロング、ワイヤーの3種類に分けられます。

さらに毛質ごとに異なる毛色が存在します。レッド、シェーデッド・イエロー、イエローといった単色と、2色のブラック・タン、チョコレート・タンが一般的です。その他まれに、複数の毛色が斑模様になったダップル、さし色が入ったブリンドルがあります。

毛質によっても性格が異なりますが、一般的にスムースは頑固で負けず嫌い、ロングは明るく友好的、ワイヤーは協調性に富んだ性格が多い、という特徴が見られます。総じて少し頑固なところもありますが、人懐っこく、知らない人や犬を怖がる方にはよく吠えるという性格を持っています。

ダックスフントのしつけの方法、吠える・噛む時の対処法とは?

もともと猟犬だったダックスフントにとって、吠えたり唸ったり威嚇したりすることはいわば生れながらの習性です。甲高い声で吠えるので集団住宅の場合などご近所から苦情が来てしまうこともあります。

番犬として飼うなら優れた性質になるのでしょうが、家庭犬として飼うためには「吠え」と「噛み」についてのしつけをしっかりとする必要があります。

飼いはじめたらまず、習性の「吠え癖」から矯正していきます。しつけるときの基本は、飼い主が自分より上であるという上下関係をきちんと理解させることです。

可愛いからとむやみに甘やかしたり、言うことをなんでも聞いてあげていると、なかなかこの「主従関係」を作り上げることができません。

犬の言いなりにならず、吠えてはいけないときは「ノー」または「ダメ」と目を見てきちんと伝えましょう。叱るときのポイントは低い声で強く、褒めるときは高い声で優しく、と声のトーンにメリハリをつけるとより一層の効果があります。

子犬の時から、かまって欲しい時に甘えた声を出して吠える、いわゆる「要求吠え」に応えてやっていると、成犬になっても「吠え癖」がついてしまいます。ダックスフントは根気よくしつければきちんとそれに応える能力があります。

「噛み癖」についても子犬の時の「甘噛み」から止めさせる必要があります。じゃれて手などに甘噛みをしてきたら、目を見て低い声で「ノー」と言い、噛んでもいいおもちゃを与えて遊ばせるようにしましょう。

一度ついてしまった噛み癖はなかなか直すことが難しいため、できる限り子犬のうちにしつけておくことが望ましいと思います。手に負えない時はドッグトレーナーなどしつけのプロに相談してみることもおすすめです。

また、本能を満たしストレスを発散させることで、必ず「吠え」や「噛み」といった問題行動は減ります。例えば「引っ張りっこ」や「ボールを追いかけさせる」遊びなど、ダックスフントの「狩猟本能」を満たすような遊びを日常に取りいれてみてください。

小さいながらも体力があり好奇心も旺盛なので、毎日しっかり散歩して遊んであげることで、本能的な欲求を満たしてあげましょう。

ダックスフントの子犬の時期、年齢ごとの飼い方、注意点を解説!

ダックスフントのライフステージには大きく分けて5段階あります。0才から1才までの成長期、7才までの成年期、7才から10才までの中年期、10才から15才までの老年期、そして15才以上の要介護期です。

子犬の時期

ダックスフンドは、とても食欲旺盛な犬なので、よく食べます。そのため、子犬のときから食事の内容に注意しましょう。おやつや人間の食べ物を与えすぎるのはNGです。生後4ヶ月ぐらいまでは、適正量を守った子犬用ミルクや子犬用ドッグフードをお湯でふやかして柔らかくしたものを与えてください。子犬は消化器官が未発達なので、1日に与える量を4等分して、1日4回あげると胃腸への負担が減ります。

成長期

ダックスフンドは、生後半年ぐらいまでにしっかりしつけておいたほうが後が楽になります。子犬を迎え入れた日から、トイレトレーニング、甘噛み、無駄吠え、食事などの生活習慣を少しずつ教えて、きちんとしつけていきましょう。

食事は、生後6ヶ月頃になれば、1日3回にして子犬用のドッグフード適量をそのまま与えます。生後7ヶ月からは成犬用に切り替えましょう。急に変えると食べてくれない神経質な子もいるので、最初のうちは残っている子犬用と混ぜて与えると上手に移行できます。

ダックスフントは、家庭でのシャンプーやブラッシングを定期的に行うことで、被毛のお手入れがしやすい犬種です。ロングコートは毛玉ができやすいのでプロのトリマーにお願いしてもOKです。また、ダックスフントは食欲が旺盛なので、肥満や歯周病に気をつけて、歯磨きを習慣づけることをおすすめします。

ダックスフントは若い時からヘルニアに罹りやすい犬種です。普通の体型の犬以上に体重管理が重要なポイントになります。胴長の分が重くなればなるほど腰への負担も大きく影響します。腰や股関節の負担を増やさないように肥満に気をつけた適正量の食事を与え、体重管理をしていくことが特に重要になります。

成年期

1才を過ぎると力も強くなってきます。散歩のときにダックスフントの飼い主が引っ張られている姿を見ることがありますが、これは飼い犬との主従関係が上手くいっていないということです。そんな時は今までのしつけを見直しましょう。

お伝えした通り、ダックスフンドは賢い犬種なので、きちんとしつければ期待に応えてくれます。自分の手に負えないような時はドッグトレーナーや犬のしつけ教室を利用するのもよいでしょう。基本的なしつけから、知らなかった方法まで教えてもらうことができます。

ただし、トレーナーをコロコロと替えてしまうと指導方法が一貫せず、犬が混乱してしまうので注意が必要です。また、正しいしつけ方法が身に付いたら、飼い主さんの手で育てながら教えることがダックスフンドにとってもストレスが少ない方法かもしれません。

トレーニングはただやみくもにダメなことを教えるのではなく、アイコンタクトをしっかりとりながら、的確にしつけてください。

散歩中も定期的に名前を呼んで、「アイコンタクトが上手にできたら褒める」を続けて歩かせるようにしてください。飼い主より先に歩かせないようにリードを短めに持ち、飼い主のすぐ隣りまたは後ろを歩かせます。

また、ダックスフンドは比較的長寿の傾向が強いとされています。成年期にもっとも注意しなければいけないのは、足腰にダメージを与えないことです。若い頃から肥満に注意し、できるだけ腰に負担をかけずに運動させ、健康で長生きするように配慮してあげましょう。

ダックスフントを室内で飼う時の注意点とは?

ダックスフントのあの特徴的な体型は、アナグマやキツネなどの害獣を吠え立てながら追いかけて狩るために作り上げられたものです。スタンダードサイズの他にも、害獣のサイズに合わせてミニチュアダックスフントやさらに小さなカニンヘンダックスフントが誕生していきました。

このような経緯で作られたダックスフントは、その体型ゆえに他の犬にはない病気にかかりやすく、特に腰や股関節の疾患には注意が必要となります。

具体的にいうと、気を付けておきたい代表的な病気は椎間板ヘルニアです。胴が長いため腰に負担がかかり、さらには椎間板を痛めやすいので、飼い主さんは生活環境を整えてあげることが大切です。室内では階段や段差でのジャンプに注意しましょう。

ダックスフントが椎間板ヘルニアになりやすいのは「胴が長い」という体型的な理由の他にも、体に比べて手足が極端に短く産まれてくる遺伝子を持っていることにも所以します。

このような「軟骨異栄養犬種」の場合、椎間板の早期変性を起こしやすいので、通常は老犬に発生するはずの椎間板ヘルニアが若いうちから発生するリスクが高まるのです。

ダックスフントのような軟骨異栄養犬種では複数の椎間板が同時に変性してしまったり、外科手術で治してもまた別の箇所がヘルニアを起こしたりします。ですから、ダックスフントの飼い主さんは、行動面で足腰に衝撃のかからないよう十分配慮してあげてください。

具体的に、次の行動は避けましょう。

  • 車の乗り降り
  • 階段の上り下り
  • 高い所からのジャンプ
  • フローリングなど滑りやすい床を走りまわる場合は、足裏の毛を定期的にカットしたり、室内の床材を見直して環境を整える必要があります。足腰に負担がかかりやすい過度な運動は避け、夏場はアスファルトからの反射熱を受けて熱中症にならないよう気をつけてあげましょう。

ダックスフンドを留守番させる方法とは?

ダックスフンドは甘えん坊で、飼い主さんが家にいるときは片時も離れずそばにいようとするくらい人が好きです。でも同時に、自立心も持ち合わせているので、本来は留守番時間もそれほどストレスなく過ごせるタイプなのです。

ですから、もしも愛犬が留守番が苦手だとしたら、次のような原因が考えられます。

  • 生まれつきの性格が依存心が強いため飼い主さんがいなくなると強い不安をおぼえる
  • 狭いサークルに閉じ込められていたり十分に運動できていないなど生活環境に不満がある
  • 飼い主が過保護のために犬の方で依存心がエスカレートしてしまっている

以上のような場合、犬は留守中に、無駄吠えや排泄の失敗など問題行動を起こすことがあります。重症化すると「分離不安」になる恐れがありますので、早期に対応しましょう。

おとなしい室内犬の印象があるダックスフントですが、実は体力もあり活発な犬種です。日頃から運動不足が蓄積していないか、エネルギーがしっかり発散できているか、確認してみましょう。肥満やストレスを解消させるためにも、毎日しっかりと散歩をしたりボール遊びなどをして、欲求を満たしてあげるようにしましょう。

飼い主さん側でも過保護な接し方をして依存心を助長していないか見直してみましょう。もしも飼い犬に対して赤ちゃん言葉を使ったり、ひざに抱っこして子供扱いしたりしていたら注意が必要です。しつけを通じて、犬と飼い主の間にある境界線を愛犬にしっかり伝えましょう。

飼い主さんが留守をする場合は、犬の方で何かに気を取られているうちにひっそりと外出してください。「すぐ帰ってくるからいい子でいてね」などと大げさに声をかけると、愛犬の分離不安を増長させることになります。また、留守番のときにひとりでも夢中になれる知育遊具を渡すのも手です。短い時間から徐々に慣らしていき、様子をみながら留守番の時間を延ばして行きましょう。

ダックスフントの留守番下手を治すには、まずは日ごろの運動不足などを改善し、愛犬が最優先のベッタリした生活態度を改めて、犬との主従関係を根気強く構築し直していくことが大切です。

ダックスフントの飼い方、注意点とは?