豆知識!漢字の「仔犬」と「子犬の表記に違いはあるの?教えて!

豆知識!漢字の「仔犬」と「子犬の表記に違いはあるの?教えて!

ワンちゃんを飼い出してから、しつけや病気などについて、本を購入されることや、ネットで調べることってありますよね?

私もふと愛犬のことで、専門書やネットで調べることがあります。そこで気がついたことがあります。
「仔犬」と表記しているものと、「子犬」と表記されていて、
漢字でいうと、「人偏がついているかついていないか」なのです。

なぜ、「仔犬」と「子犬」の2つの表記があるのでしょう?
漢字の勉強になりますので、ぜひご覧ください。

 

【結論からいうとどちらを使用してもいいです】

 

実は、こいぬの漢字表記については、「仔犬」「子犬」「小犬」と3つ出てきます。
「仔犬」はそのまま「子供の犬で子犬」、
「子犬」は生まれたての子供の犬、
「小犬」は小型犬を指すと漢字関連の辞典で表記されています。

「小犬」は子供犬のことではないので、今回の話からは外れていただきますが、
「仔犬」と「子犬」については、両方とも「子供の犬」という解釈なので、
どちらを使っても問題はありません。

しつけ本なども確認しましたが、全て「子犬」で統一されています。
なぜ、「仔犬」と「子犬」が存在するのでしょうか?

 

【漢字の意味が影響している子と仔の関係】

 

 

「仔犬」「子犬」どちらの表記も現代では大丈夫と言われていますが、
ペットショップなどの些細なところでの、表記で気になる方は多いです。
実は、「子」と「仔」には、使い分けをする由来がきちんとあります。

1,「人偏」を使う漢字には、人間の行う行為に対してつけられている
漢和辞典を調べていくと、「任たえる(たたえる)」などが出て着ますが、
人間が行う行為に対して、人偏はつけられていると言われています。
「仔犬」の「仔」は人間が犬の子供を養うという意味から、「仔」が
使われ始めたと言われています。

2,「子」は中国の偉い人の名前まで遡ります
孟子・孫子など儒学者の名前に「子」がついていますが、優れた人の
尊敬の付加語として使われています。
「子の曰く〜」と漢文で出てくるのは、現代語訳にすると、「先生が
おっしゃるには〜」と訳しますよね?
中国の漢字訳の解釈でいくと、「子」は尊敬する人や先生を指すので、
動物の赤ちゃんに対しては「仔」を使うべきだとなりました。

3.日本にも中国の漢字解釈が!
今でも日本のビジネス文章などで、目上の人や学校の男子生徒を持つ
保護者への手紙に「ご子息」と使われますよね?
「子」は中国の儒教家でも尊敬の意味を込めて、「子」がついているので、
日本においても、まだまだ「子」は目上の人や大事な人へ使う漢字としては
根強い文化は残っています。

明治時代から爵位というものが登場しましたけれども、五段階の爵位の
中で第4位という地位でした。
もう爵位の制度は戦後ありませんが、動物の赤ちゃんに「子」を使うのは、
爵位に対して失礼だということで、「仔」が使われたと言われています。

【本当ならば「仔犬」だけど、今関係なしです!】

 

 

「仔犬」となぜ難しい漢字の方を使うかというと、漢字で「仔」と
ありますよね?

ペットや家畜に対して使う漢字と言われています。その根拠が、
「人偏」なのです。人間のために役に立つという意味で、小さい子供でも、
「動物ですよ」という観点から、「仔犬」という表記は残っています。

他の動物で猫でもこの「仔」と「子」のどちらが正しいかという質問は
ありますが、「ペット」という立場からいくと、人の為に尽くす(癒してあげる)
という意味で、「仔猫」と表記するところはあります。

お店のサイトを持っているところは、表記について2分割されて
いますが、実際のところは、古い制度もなくなっていますから、
たまにあとからどう違うのだろうという質問はありますが、
「仔犬」でも「子犬」のいずれかを使っても、問題はありません。

 

【まとめ】

 

いかがでしたでしょうか?英語なら「a puppy(パピー)」しかないのですが、
日本語での漢字表記は深く調べていくと、「え?そんな事情で使い分けが
あるの?」ということばかりです。

中国からいろんな文化が入ってきた影響があるので、漢字を作り上げていく
時に、「こいぬ」を漢字で表す時は、その当時の学者の方々は苦労したはずです。
「子」 をつければ、目上の人など尊敬する方に使うものと解釈されて
いましたし、でも犬達など使役で使われてきた動物は、あくまでも人間に使われる身だから、「人偏」をつけるべきであると議論は白熱したでしょう。

明治時代以降で終戦までは爵位制度がありましたから、赤ちゃん犬は、
「仔犬」と表記せざるを得なかったのでしょう。

今は爵位制度など一切ありませんから、こだわる必要もなく出版業界においても「子犬」が一般的になっていますから、「仔犬」について、質問された際、
中国の歴史から遡ることになりますが、説明してあげると、「おぉー!」と尊敬されることは間違いありませんね。

豆知識!漢字の「仔犬」と「子犬の表記に違いはあるの?教えて!