チワワの暑さ対策や健康管理法をご紹介!一緒に夏を乗り越えよう!

日本の夏は高温多湿で、人にとってもわんちゃんにとっても過ごしづらいものです。体が小さく、いつも地面の近くで生活しているチワワにとっても厳しい季節となります。ここでは、チワワの暑さ対策や健康管理法についてご紹介します。

チワワは暑さに弱いって本当?

チワワは純血種の愛玩犬として最も小さい品種です。そのか弱そうな外見からか、暑さに弱いと言われることがあるようです。

しかし実際は、ロングコートの子とスムースコートの子では温度の感じ方は異なりますし、人と同じように暑がりの子がいれば寒がりの子もいます。病気の有無や年齢でも異なります。

日本の夏は高温多湿なため、チワワにとって過ごしづらい環境と言えるでしょう。エアコンなどを使い温度と湿度をきちんと管理し、人が快適な環境を整えてあげる必要があります。

チワワに最適な温度は25℃、湿度は40~70%と言われています。

チワワが快適に暮らせる環境は?

最近の住宅は、部屋の気密性が高い造りになっています。湿度が高く、夏場は室温がどんどん上昇するので、自宅でも熱中症になってしまいます。エアコンを上手く利用し、快適な温度と湿度を保ちましょう。

サークルやハウスにで過ごさせる場合には、エアコンの風が直接当たらないように気をつけます。

換気のために窓を開けっぱなしにしておくと、思わぬ転落事故になる可能性があります。窓の近くにはよじ登れる台などを置かないようにし、しっかり施錠しておきましょう。

また、チワワは最も純血種の中で最も小さい犬種ですが、脳が発達しているため、頭が大きく見えます。この特徴的な丸い頭はアップルヘッドと呼ばれています。

子犬は通常、頭蓋骨が完全にくっつかずに穴が開いています。頭に開いた穴のことを「泉門」といい、開いたままの状態のことを「泉門開在症」といいます。

殆どの犬種では成長に伴い徐々に塞がっていきますが、チワワの場合は成犬になってもその多くが泉門開在症です。

そのため、頭に強い衝撃を加えないよう注意しましょう。万が一、走ったり遊んだりしている時にフローリングなどで滑って転んでしまうと、脳を損傷する危険性があります。

滑って転ばないためにも爪は定期的に切り、足の裏の毛を切っておくことが大切です。自宅で切ることが難しければ、トリミングサロンや動物病院にお願いする方法もあります。

チワワが生活する部屋の床には、滑り止めのマットやカーペットを敷きましょう。特に、階段やソファーを昇り降りする場合は、着地場所にしっかり敷いておきましょう。

チワワと暑い夏場を乗り越えるための暑さ対策・健康管理法をご紹介!

チワワにとって、高温多湿な日本の夏はつらいものです。

散歩に出かける時間は、日が照り始める前の早朝がお勧めです。真夏の日中はもちろん外出を控えますが、昼間暑くなった地面は夜遅くまで熱を持っているため、夜でも油断は禁物です。

特にコンクリートは、昼間焼けるような熱さになります。チワワは体高が低いため、放射熱と言われる地面の熱をそのまま身体に受けてしまいます。散歩に出かける前に、地面を触って熱くなりすぎていないか確認しましょう。

嫌がらなければ、犬用の靴下を履かせても良いでしょう。防熱対策になり、肉球の怪我の予防にもなります。

お散歩のときは水をいつでも摂取できるよう、ペットボトル等に入れて常備しましょう。次項で紹介しますが、保冷剤を首に巻いて散歩に出かけるのも良いでしょう。

チワワと一緒にドライブに出かける時、エアコンで空調管理する飼い主さんが多いと思いますが、エアコンをかけていても注意すべきことがあります。

運転席と後部座席では、エアコンの効き方が異なることがあります。人が快適だと感じていても、愛犬は暑さで苦しんでいるかもしれません。時々チワワの様子を確認し、暑がっていれば対策を講じましょう。

また、直射日光が当たることにより、ケージ内の温度だけが上昇していることも考えられます。同じ車内にいても、犬だけが熱中症になる危険性もあります。

チワワとって、室温25℃、湿度60%の組み合わせが最適ですが、屋内で過ごす時もエアコンの設定だけに頼るのは良くありません。

エアコンを使用した時、冷たい空気はチワワが生活する床に近い場所にたまるので、人には快適でもチワワにとっては寒すぎることがあります。扇風機などを使い、室内の空気を循環させましょう。

室内にある温度計や湿度計をきちんと確認し、寒すぎたり暑がったりしていないかを観察することが大切です。

お留守番の時などは、自動給水器を使いいつでも新鮮な水を飲めるようにするのも良いでしょう。エアコンの使用だけでなく、冷却グッズなど、犬が自ら体温調整ができる環境を整えましょう。

また、肥満は身体に熱をこもらせてしまう原因になるので、夏を迎える前にダイエットしておくのも有効です。

ロングコートのチワワでは、サマーカットにすることで暑さを軽減することが出来ますが、直射日光を受けやすくなる、虫に刺されやすくなるといった欠点もあるので理解しておきましょう。

夏に活発化する「蚊」に注意!

犬を飼育している人であれば、誰もが犬フィラリア症を耳にしたことがあると思います。正式には「犬糸状虫症(いぬしじょうちゅうしょう)」と言います。

犬フィラリア症ってどんな病気

犬フィラリア症とは、フィラリアという寄生虫が犬の心臓や肺動脈にに寄生し、循環器の機能に障害が起こる病気です。虫がいると十分な血液を流すことができません。

チワワは体が小さいので、寄生する数が少なくても重傷化する可能性があります。

フィラリアはそうめん状の乳白色の線虫で、成虫になると体長がオスで12〜18cm、メスで25〜30cmにもなります。このフィラリアを媒介するのが、蚊です。

感染経路は、まずフィラリアに感染した犬の血液を蚊が吸血することで、蚊の体内にフィラリアの幼虫であるミクロフィラリアが入ります。

その後、吸血した蚊がさらに別の犬を刺します。すると、その犬の体内にミクロフィラリアが入り込み、フィラリアに感染します。

このように、感染している犬から感染していない犬へ、蚊が媒介となってフィラリア症が広がっていきます。

フィラリア症に感染すると、散歩中に息切れをするようになったり喉に何か詰まったような咳をする様子が見られます。重症化すると腹水が溜まる・血尿が出るなどの症状が出ます。

犬フィラリア症の治療

治療は主に外科手術と、予防薬の長期投与があります。

外科手術では頸の静脈から鉗子を挿入し、肺動脈に寄生するフィラリアの成虫を釣り出します。症状は劇的に改善しますが、麻酔のリスクや手術の難しさのため適用できない場合もあります。

予防薬を長期投与する場合では、幼虫だけを少しずつ駆除します。成虫を駆除しない理由は、死んだ虫が心臓や肺動脈に詰まり、犬が突然死してしまう危険性があるからです。

幼虫を駆除した場合でも体調が悪くなることがあるので、薬を飲ませた後は犬の体調に変化が見られないか観察しましょう。

犬フィラリア症の予防

お散歩の時は、蚊に刺されないように犬用の服を着用したり、犬用虫除けスプレーを使用すると良いでしょう。

フィラリア予防で使用する薬には、飲み薬・滴下剤・注射の3種類があります。「予防薬」と言われるのでフィラリアに感染しない薬と思われがちですが、実際はフィラリアの幼虫をすぐに駆除する「駆虫薬」になります。

飲み薬は、錠剤の他におやつのようなチュアブルタイプがあり、月1回飲ませます。

滴下剤では、首の後ろに薬を垂らします。フィラリアだけでなくノミ・ダニ予防と兼ね合わせた薬が多くあります。こちらも月に1回継続して与えます。注射は、1回接種することで半年~1年間効果が持続します。

チワワの暑さ対策に便利なグッズをご紹介!

人が全身から汗をかいて体温を下げるのに対し、犬は主に足の裏にしか汗腺がなく、ハアハアと呼吸することにより身体から熱を逃がし体温を下げます。

体温調節が苦手なので、体内に熱をこもらせないよう冷却グッズを上手に使って快適に過ごせるようにしましょう。

クールマット

クールマットには冷却効果のあるジェルシートが使われているものや、放熱効果のあるアルミ製のシートを使ったものなど様々なタイプがあります。冷蔵庫で冷やすこともでき、場所を取らないという利点があります。

使用上の注意としては、家具を強くかじったり激しくマットで遊んでしまう子の場合は、ジェルマットを破り、中から出たジェルを誤飲する可能性があります。破りそうな可能性のある子では、目の届く範囲で使用しましょう。

お散歩用冷却スプレー

散歩時に身体を冷却するスプレーが市販されています。スプレーをひと吹きすることで冷気が身体を包み込み、体温が上昇するのを防ぎます。

ウォーターボトル

散歩用のウォーターボトルは、片手で簡単に給水することができます。チワワであれば水量はあまり必要ないので、お散歩バッグに入るコンパクトサイズなものを選ぶと便利でしょう。

イオン飲料

犬は脱水症状になると電解質が不足します。脱水は普通の水を飲むことで改善しますが、電解質は補えないため、夏場はイオン飲料があると安心です。

保冷剤の活用

保冷剤をハンカチでくるみ、バンダナのように首に巻いて使用します。首回りには太い血管があるため、首に巻くだけで体全体を冷やし、涼しく快適に過ごせます。

また、保冷剤を凍らせておき、飼い主さんが外出するときに飲み水の器に入れておくと、長時間冷たい水を飲むことができます。

光る首輪

涼しく過ごすためのアイテムではありませんが、夏場は早朝や夜遅くの暗い時間帯に散歩に出かけることが多いので、光る首輪があると便利です。

首に巻く以外にも、お散歩用のバッグやリードにつけることも出来るので、夏の散歩の安全対策としておすすめです。

チワワが熱中症になってしまったときにはどうすればよいの?

熱中症は、発症した場合の致死率が30%以上とも言われています。対処するのにかかる時間でその後の状態が大きく変わるため、時間との戦いになります。

体温の急激な上昇に伴い脳の温度が上がり、体温調節中枢の機能が低下してしまい、その結果、さらに体温が上昇してしまう悪循環が起こります。犬の体温が41℃を超えた場合に、熱中症と診断されます。

41℃を超えた時に、脳にまで熱のダメージが及び、さらに43℃を超えると全身の様々な器官が機能不全に陥り、急激に死亡率が高まります。

短頭種であるパグ、ボストンテリア、シーズー、ペキニーズなどは、もともと呼吸がしづらく、熱中症になりやすい犬種です。子犬や老犬も、生理機能がうまく働かず体温調節が苦手なことから、熱中症にかかりやすい傾向があります。

さらに、心臓が悪いと言われるキャバリア・キング・チャールズ・スパニエルやチワワ、ポメラニアンなどの犬種や、呼吸器系が弱いワンちゃんでは、循環機能や呼吸機能がうまく機能せず熱中症にかかる危険性があります。

症状としては、舌を出してハアハアと呼吸する・ヨダレが大量に出る・体温が上がる・フラフラとした足取りになるといった様子がみられ、重傷化すると元気がなくなり、嘔吐や下痢、痙攣を起こします。

熱中症の疑いがある場合、流水で全身をくまなく濡らして冷やし、ドライヤーの冷風か扇風機を使い送風します。氷水のような冷たすぎる水は血管が収縮してしまい血流が悪くなるので、逆効果になります。

特に、太い血管がある脇の下や内股、首回りを冷やすと効果的です。

水が飲めるようであれば積極的に飲ませましょう。なるべく新鮮で冷たいものを与えます。

処置後は、速やかに動物病院を受診します。発症してから時間が経てば経つほど、生還率は低くなってしまいます。

熱中症は予防できる病気なので、まずは自宅での温度と湿度の管理を怠らないことが大切です。部屋の窓を開けて通気を良くしたり、エアコンなどを使用して室温を管理することが大切です。

水分補給も大切です。いつでも新鮮な飲める状態にしておき、お散歩の時でも水を持ち歩くことを習慣にしましょう。

特に高齢犬は、喉の渇きに鈍くなるため水分摂取が上手に出来なくなります。目の前に置いたり口元に持っていき、積極的に飲水するよう促しましょう。