近年では健康管理が安定して20歳になるチワワも見られるようになりました。老犬になるとトイレを失敗する機会が増えるため、オムツの利用を考える時期になります。今回はチワワにオムツが必要か?いつ頃から付けるのが良いのかを紹介していきます。
そもそもチワワにオムツは必要?いつから付ける?
チワワの平均の寿命は13歳と言われてきましたが、近年ではフードの栄養面の改善やインターネットの普及によって犬全体の寿命が長くなっている傾向にあります。
それに伴って老犬の介護が必要になり、犬と長い時間過ごす事が出来る様になりました。
しかし、7歳以降のシニア期に入ってから年齢を重ねる事でトイレに失敗したりする問題が発生するため成犬の頃とは違った対応を取らなければなりません。
ここでトイレが出来なくなったチワワにオムツを付ける事で片付けの手間を減らして、飼い主とチワワが生活のしやすい環境を作れるといったメリットを紹介していきます。
いつから付ければいいのか?
チワワのシニア期は7歳以降と言われていますが、初期の段階では健康的で元気に溢れているチワワも多いためオムツを付ける必要はありません。
10歳以降になると運動量や食事の量が減ったり、今まで出来ていたトイレを失敗するようになる事があります。もしそのような事になったらオムツの使用を考えましょう。
老犬にはトイレに行って用を足そうとする行動も運動になるので、すぐにオムツを付けるのではなくトイレに行く様子もなく突然粗相をするようになったらオムツを付けるタイミングとして考えてください。
また、早期の認知症になった場合もトイレを失敗しやすくなるためオムツを付けるのが効果的です。
チワワにオムツをさせるメリットとは?
主に高齢期に入ったチワワの粗相に効果的な方法として紹介してきましたが、オムツは他にも違った状況で利用する事が出来ます。
オムツを付けるのはチワワの年齢や性別に関係して用途が違ってくるため、効果的に使う事で得られるメリットをここで紹介していきます。
部屋の片付けの手間が減る
粗相が減る事で必然的に排泄物の処理に手間がかからなくなるため、飼い主の負担が減ります。
排泄物がフローリングや畳に浸透してしまうと不衛生で生活環境の悪化を招いてしまうため、こういった状況を改善する事が可能になります。
また、トイレの設置がなくなる事によって狭い部屋の中では空いたスペースを新しく活用出来るのも利点に挙げられます。
女の子なら生理用、男の子ならマーキング防止
生理周期のある女の子の場合は出血によって室内を汚す事を防げます。犬は綺麗にしようと努力は出来ないのでオムツを付ける事でこういった場面を防ぎましょう。
男の子ならマーキング対策になり、縄張り意志の強いチワワは室内でマーキングを行ってしまう事もあるため効果的です。
チワワにオムツをさせるデメリット?
メリットの紹介をしてきましたが、オムツを付けることは必ず良いとは言い切れません。
室内が清潔に保てる事は出来ますが、中にはチワワの身体やオムツのコスト面で頭を抱えてしまう事もあるからです。
ここではオムツをさせる事で発生するデメリットについて紹介します。
通気性が悪く蒸れやすい
漏れのない密着したオムツは空気の交換ができないため、蒸れてしまい肌や被毛などには悪影響を及ぼす事があります。
蒸れてそのままの状態になると、雑菌の繁殖、肌が過敏な場合は痒みや湿疹などの原因になり病気の原因を作り出します。
オムツを交換する際には隠れている部分の肌と被毛のケアを必ず行い、清潔に保ってから新しい物と交換するようにしてください。
交換をする際は肌の異常や抜け毛が多い事を気にしながらチェックを行いましょう。隠れている部分が荒れている場合はオムツの着用を避けてください。
トイレシーツと比べるとオムツは高い
トイレシーツはチワワサイズの小型犬用であれば薄型レギュラーサイズで1枚単価が6円程ですが、オムツの場合はチワワ用のSSサイズで1枚単価約61円と10倍程の値段になります。
これを1日1回ずつ交換するとトイレシーツは31日で約186円で済みますが、オムツは1891円と高額になってしまいます。
中には人の赤ちゃん用のオムツを加工して1枚単価14円に抑えている飼い主もいて、尻尾の穴を切る際に中の粉(高吸水性ポリマー)が出てきてしまうのでテープを貼ったり、切り込みに工夫をする飼い主もいます。
チワワのオムツが脱げる?付け方やサイズについて解説!
チワワにオムツを付けようとすると密着感に慣れていないため、暴れてオムツを脱いでしまうトラブルが良くあります。
中には緩いまま履かせてしまって、尿漏れやオムツが勝手に脱げてしまう事もあるため正しい付け方やサイズを理解する事はチワワに負担をかけないためにも重要です。
ここでオムツが脱げる時の対策や付け方の手順、オムツの正しいサイズの測り方を紹介します。
オムツが脱げる時の対策は?
オムツに慣れていないチワワは感覚に慣れていないため、オムツを嫌がる事が良くある為、その際に上手くオムツをつけられない状態で暴れてしまうのですぐに脱げてしまいます。
サイズが合っているのであればこれらの物を活用してオムツを固定する方法も考えましょう。
犬用サスペンダー
マナーパンツやオムツが脱げてしまう時に使えるのがサスペンダーです。最近ではペットショップで購入する事も出来ます。
サイズの調節機能があるので、適度な位置に調節してオムツを固定する事でズレによって発生する尿漏れを防ぐ事が出来ます。
マジックテープ
寒い時期には洋服を着せる機会もありますが、服の内側とオムツの腰回りにマジックテープを使って固定する方法もあります。
洋服は寒い時期には効果的ですが、夏や梅雨の時期には蒸れてしまいがちになるのでサスペンダーに切り替えるようにしましょう。
オムツを付ける正しい手順
オムツは老犬や子犬、元気な女の子など理由は様々ですが、身体の負担を出来るだけかけないようにしなければなりません。
もし、嫌な物として覚えてしまったらオムツを交換する事が愛犬や飼い主にとって負担になってしまうことにもなります。
ここではチワワが嫌がらないようにオムツを付ける際の正しい手順を説明します。
腰の弱い老犬
足腰が弱くなった老犬はオムツを履かせる機会が増える時期ですが、付けている最中に腰を落としてしまったり無理に履かせようとすると嫌がってしまうため、速やかに行わなければなりません。
手間取ってしまうと腰にも良くないので正しい手順で行なって負担を軽くしてあげましょう。
まず、尻尾をオムツの穴に通します。この際にしゃがみ込んだりブレないように膝や太腿の上に愛犬の腹部を乗せて腰の位置を高めにします。
次に尻尾の穴の位置を固定出来たら、前の調整をしながらテープを付けていきます。
これで一連の動作は終わりですが、緩くなったりきつく締まっていないか確認をしてください。
最後にちゃんと履く事が出来たらご褒美を与える事を習慣付けましょう。
子犬
子犬は落ち着きがなくオムツにも抵抗がある傾向があるので、落ち着いてから付けないとすぐに脱げてしまい、中々履かせてあげる事が出来ません。
また、オムツの質感に不快感を覚えるとオムツを噛み千切ってしまい誤食してしまう可能性もあります。
尻尾の穴の位置を固定出来たら前を回しながらテープをきつくないように付けていきます。
最後にオムツを嫌がっていないか確認してご褒美を与えてください。
生理中やマーキングをする成犬の場合
生理用のマナーパンツとして履かせる機会がある女の子やマーキング対策をしたい男の子の場合は元気で興奮している時があるため、落ち着いてから手際よく付けなければなりません。
まず、オムツを履かせるタイミングまで遊んであげて落ち着いてくるのを待ちます。
動きが落ち着いてきたら愛犬の横側に座ってゆっくりとオムツを尻尾の穴に通して位置を固定させます。
尻尾の位置を固定する事が出来たら、前を調整しながらテープを付けていきます。
付け終わったら子犬や老犬の時と同様に必ずご褒美を与えてください。
小型犬のチワワはお尻が小さいのでオムツが脱げて上手くいかない場合があります。その場合は犬用のサスペンダーや洋服とオムツにマジックテープを使うなどの工夫をする事で防止できます。
オムツのサイズの測り方
市販のオムツはチワワの場合はSSサイズですが、赤ちゃん用のオムツを加工して作る際はサイズを必ず測ってから加工しなければすぐに脱げてしまいます。
オムツを履かせる時に重要な場所は腰回りになるので裁縫用の柔かいメジャーを使って測ります。
腰回りの一番細い場所にメジャーを巻きますが、緩かったり強すぎたりするとサイズを間違えてしまう事になるため少し締まる程度の加減で測ってください。
この動作に慣れていないようなら、洋服のサイズを測る際にペットショップで採寸をお願いする方法もあります。
チワワがオムツを使う際の注意点とは?
高齢期に使う事が予想されるオムツですが、加齢によって皮脂の分泌が多くなったり代謝が悪くなるので肌に密着するオムツは頻繁に交換しないと、皮膚炎の原因や脱毛など肌や被毛のトラブルが発生してしまいます。
特に梅雨の時期には皮脂の分泌が多く、湿気があるのでオムツを交換する際は肌のチェックも必要不可欠です。
また、腎臓病や糖尿病の場合は尿が多くなりオムツを付けている状態では清潔な状態を保てません。1日に頻繁に交換ができない場合は着用を避けてください。
隠れている部分に被毛が多いようならカットをする事やオムツを付ける時間を限定的にするなどして肌に空気が触れていられる時間を増やすように心掛けましょう。
オムツで隠れていた部分をシャンプーで小まめに洗って乾かす事で肌の衛生状態を保ってください。
オムツを嫌がるチワワへの対処法を解説!嫌がる理由は何?
チワワや他の犬は股下やお尻を触られるのを好まないため、オムツに対して極度に嫌がってしまう事があります。
そのため無理にオムツをつけようとすると腰回りを覆っているオムツに不快感を感じてしまい嫌がったり、ストレスを抱えてしまう原因にもなります。
オムツを付ける時に嫌がらないようにするためには?
これらの嫌がっている原因を解決するにはオムツを履けた事が良い事と認識させてあげるためにご褒美を与える事を習慣付けましょう。
そうする事によってオムツが履けたらご褒美を貰えるといった認識になり、オムツをスムーズに履かせる事が出来るようになります。
チワワは少し頑固な性質を持っているため、根気が必要になりますが強引に付けようとせずに優しくゆっくりと行うように心掛けましょう。
チワワにおすすめのオムツはこれ!
オムツは材質や構造などによって吸収力や通気性にこだわっているものが出回っています。
密着性を重視した尿漏れを防ぐ設計や腰回りの締め付けを軽減した柔軟な設計の物を選ぶ事で嫌がる原因に対応したオムツを選ぶ事が出来ます。
ここではコストや性能に注目した4つのおすすめ商品を紹介します。
ドギーマンペットの紙オムツSS18枚入り
犬用のオムツは1枚単価の平均が61円と高額になってしまいますが、ドギーマンの紙オムツなら単価が34円と安価に済みます。
オムツの着用を考えている初心者には低単価で数量の少ない18枚入りから始めて使い心地を確認しましょう。
https://www.amazon.co.jp/dp/B003SV2KW4
ユニ・チャーム ペットケア用 紙オムツ SSサイズ 30枚入り
オムツの有名メーカーのユニ・チャームが開発した紙オムツは伸縮性が高く、ウエストギャザーがピッタリとフィットして締め付けのストレスを感じさせません。
オムツの弱点である通気性にこだわり蒸れを逃す事で肌をいつもサラサラとした質感に保つ事が出来る人気の商品です。
1枚の単価が72円と高めに設定されていますが、高品質で使いやすいオムツです。
https://item.rakuten.co.jp/encho/4520699602737/
男の子用おしっこおむつ SSサイズ 超小〜小型犬 20枚
ユニ・チャームが開発した男の子用の腰に巻くタイプのオムツです。
通常のオムツよりも付けるのが簡単でオムツの初心者や中々オムツが付けられない飼い主にはオススメの商品です。
伸縮性のあるウエストギャザーによって腰回りの負担が少なく吸収性が高いのが特徴です。また、取り替えのタイミングを知らせるお知らせサインが付いているため、交換の忘れを防ぐ事が出来ます。
https://item.rakuten.co.jp/benetshop/4520699639870/
P.one マナーおむつ ジャンボパック 超小型犬・猫 SSサイズ 56枚入り
1枚単価44円と安価なオムツですが、取り替えお知らせシートや通気性が良く肌に優しいドライシートを採用している使いやすい商品です。
肌にピッタリとフィットするため愛犬が嫌がらず、噛みちぎる事も無い為、誤食を未然に防ぎ子犬から老犬の介護まで幅広く使う事が可能です。
https://store.shopping.yahoo.co.jp/erimika/p4904601763752.html
状況に応じてオムツの利用も考えましょう!
近年ではチワワは長寿の犬として取り上げられてきましたが、老後の介護を心配する飼い主も少なくありません。
高齢期は様々な病気や怪我に悩まされる事が増えて愛犬の負担が増えてしまう時期です。
昔出来ていた事を出来なくなっても決して責めずに、愛犬と長く付き合って行くための環境を整備していく事を飼い主は忘れてはいけません。
オムツはトイレが出来なくなった愛犬には便利なアイテムですが、肌に合わなかったり付ける事をストレスに感じる場合は負担にならないように過ごすための工夫が必要になります。
正しい知識を持って生活の変化に徐々に慣れさせてあげる事がどんな事でも重要です。
愛犬の健康を守っていく為にも知識を深めて、愛犬と安定した生活ができるように心掛けましょう。
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