トイプードルはバナナを食べても大丈夫なのでしょうか?誤飲やアレルギーなど心配な点と与える際の注意点についてご説明します。また、食べさせる時の手作りおやつレシピもご紹介します。
トイプードルにバナナを与えて大丈夫?
私たち人間が食べても問題のない食べ物でも、トイプードルに食べさせると危険なものもあります。しっかり確認して食べさせる事が大切ですね。
バナナはトイプードルに与えても大丈夫な果物です。消化も良く健康にも良いとされているので安心して与える事ができます。
トイプードルへのバナナの与え方とは?適切な量は?
栄養満点のバナナですが、必要な栄養はドッグフードで十分に摂れているため、バナナはおやつやご褒美として与えるのが良いでしょう。バナナには糖質が多く含まれるため、たくさん与えてしまうと肥満に繋がります。
過剰摂取はトイプードルの健康に必要なビタミンやミネラルの吸収を妨げてしまう事もあるので、適量を守りましょう。
適量とはどの位なのでしょうか?人間の体重と比較して考えると良いでしょう。
人間が1日に食べて良いバナナの量は2本と言われています。トイプードルの体重は人間の10分の1程度のため、1日に食べて良いバナナの量は1本の10分の1と考えられます。
甘い匂いはトイプードルの嗅覚を刺激して、たくさん欲しがるかもしれませんが、健康のためにも適量を守って与えてあげてください。
トイプードルを含め、犬は満腹中枢が鈍いです。そして、甘い匂いや甘い味を好みます。欲しがる度に与えてしまうと、ドッグフードをあまり食べなくなる恐れもあります。
バランスの良い栄養食であるペットフードを食べなくなることは、健康状態の悪化にも繋がります。1度に与える量だけでなく、頻度も多くし過ぎないようにしましょう。
トイプードルにバナナを与えるメリットは?
トイプードルにバナナを与えるメリットは栄養価の高さです。添加物など多く含まれるおやつよりは安全で美味しい食べ物です。バナナに含まれる栄養についてご紹介します。
糖質
バナナには単糖類、小糖類、多糖類の3種類の糖質が含まれています。これらの糖質にはエネルギーの補給の即効性があり、持続性もあるとされています。
食物繊維
腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌を減らす働きをしてくれます。整腸作用があると言われるのはこの食物繊維の働きです。
カリウム・マグネシウム
カリウムは体に溜まっている塩分を排出する働きがあります。血圧を下げる効果を期待できます。骨の主な構成成分であるマグネシウムにも、血圧を調整する働きがあります。
ビタミンB群
ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6が含まれています。これらには食欲増進作用のほか、細胞の再生を促進したり、動脈硬化の予防にも効果があるとされています。
ポリフェノール
熟しているバナナほど多く含まれています。強い抗酸化作用があり、活性酸素を除去する働きがあります。
トリプトファン(セロトニン)
神経を落ち着かせる効果があります。情緒を安定させたり、睡眠を促す効果があります。
トイプードルにバナナを与える際の注意点とは?皮やアレルギーは?
バナナの皮は硬く、消化が良くないためトイプードルに与えないようにしましょう。
誤って食べてしまうと、のどに詰まらせてしまって呼吸困難を起こしたり、腸に詰まると腸閉塞を起こす危険もあります。下痢や嘔吐の原因となる場合もあるので絶対に避けましょう。
皮には農薬などが残留している場合もあります。誤って食べてしまった場合は、念のために動物病院を受診することをおすすめします。
バナナにアレルギーを持つトイプードルもいます。初めて与えるときには、量はほんの少しだけにして、アレルギー症状が出ないか注意深く見守ってあげてください。
主なアレルギーの症状としては、湿疹や発疹、皮膚の腫れや痒み、軟便、下痢、嘔吐などがあります。また、ぐったりしていたり口の周りが紫色に見えるチアノーゼなどが見られたら、すぐに動物病院を受診してください。
アレルギーの症状はその子によって違います。初めて与える時には、注意深く見守るためにも、病院の受診可能時間内で一緒に過ごしてあげられるときに、与えてください。
腎臓病や膵炎のトイプードルにバナナをあげるとどうなる?
腎臓病や膵炎を患っているトイプードルはバナナを食べて大丈夫なのでしょうか?バナナに含まれる栄養の作用が病気に良くない点があり、与えない方が良いとされています。
腎臓病のトイプードル
腎臓病のトイプードルは腎臓の機能が低下していて、体内からカリウムを排出する働きが低下しています。そのため、カリウムを豊富に含むバナナを食べると身体にカリウムが溜まってしまうのです。
また腎臓機能低下のために利尿剤などの薬を服用していると、一部の利尿剤にはカリウムを体内に溜める働きがあるため、バナナを食べる事で血中のカリウム濃度が上がり過ぎてしまいます。
カリウムには細胞を正常に保つ働きもあるのですが、血中濃度が上がり過ぎてしまうと、不整脈や低血圧などの症状が起こります。
このような心臓疾患を起こす危険もあるため、腎臓病の治療中、薬の服薬中はバナナを与えて大丈夫かどうか、獣医師に相談しましょう。
膵炎のトイプードル
膵炎のトイプードルにとって避けなければならない物質の中に、バナナに含まれる「トリプトファン」があげられています。膵臓に負担がかかる成分とされています。
また、膵臓のトラブルは血糖コントロールが難しくなることもあり、糖質の高いバナナは高血糖の原因となるため、避けた方が良いでしょう。
膵炎の場合も、かかりつけの動物病院で与えて良い食材、避けるべき食材について、しっかりと確認しておきましょう。
トイプードルにあげるバナナのおすすめレシピをご紹介!
バナナはそのまま小さく切って与えて構いませんが、市販されているバナナチップスなどの加工品は油や砂糖などが多く使われている場合が多く、肥満や糖尿病の原因となりかねません。与えない方が良いでしょう。
いくつかレシピをご紹介します。
バナナヨーグルト
適量のバナナを細かく刻み、プレーンヨーグルトをかけるだけの簡単おやつです。ヨーグルトは肥満を避ける為にも無糖のものを使用してください。
自家製バナナチップス
バナナを薄くスライスして、クッキングシートの上に並べます。130度に温めたオーブンで25~30分焼きます。水分はしっかり飛ばしましょう。
こんがり焼き色がついたら完成です。オーブンの中でそのまま冷まして冷めてから与えます。
これなら、油も砂糖も使っていないのでヘルシーで安心ですね。
バナナクッキー
小麦粉のアレルギーが無ければ、バナナと小麦粉に少しだけサラダ油をプラスした生地を作り、オーブンで焼くクッキーも作れますが、やはりバナナのみで作るレシピが安全でおすすめです。
トイプードルのバナナレシピを作る際の注意点とは?油分や糖質は?
トイプードルにバナナレシピを作るときには、できるだけ砂糖や油分は避けて作ることをおすすめします。
クッキーの様に小麦粉とサラダ油をほんの少しだけ使うなど、バナナの量を体重で考えたようにトイプードルの身体に対しての量を意識しながら作りましょう。
バナナにも糖分が多く含まれているため、わざわざ何かを足して作るのではなく、バナナチップスやバナナヨーグルトなど、素材のまま与えるのがおすすめです。
バナナが嫌いなトイプードルにおすすめの果物とは?
トイプードルにもバナナが嫌いな子もいるかもしれませんね。他にトイプードルにおすすめの果物をいくつかご紹介します。
バナナ以外の果物でも、初めて与える時にはアレルギーに対しての注意は必要です。ほんの少しの量から与えてください。また、果物には果糖と呼ばれる糖分があるため、肥満を避ける為にも与える量や頻度は注意しましょう。
りんご
りんごは食物繊維の豊富な果物です。そのため、整腸作用が期待できる果物です。与える時には皮を剥き、芯や種を取り除いたものを小さく刻むかすりおろして与えます。
梨
梨は約90%が水分です。皮を剥き、芯や種を取り除いて細かく刻んで与えましょう。梨にもカリウムが含まれます。アスパラギン酸と呼ばれるアミノ酸の一種も含まれており、たんぱく質の代謝を助けてくれる働きがあります。
和梨も洋梨もトイプードルに与えて問題ありません。
みかん
みかんを与える時には薄皮までしっかりと剥いて、果肉のみ少量与えるようにしましょう。みかんはビタミンCを多く含んでいます。
すいか・メロン
皮や種を取り除いて生で与えます。
バナナはおやつという事を忘れずに
トイプードルはアレルギーが無く、腎臓病や膵炎などの疾患が無ければバナナを食べても大丈夫です。バナナ以外にも食べられる果物がありました。
バナナを含め、栄養豊富な果物たちですが、トイプードルに必要な栄養はバランスの良い食事から摂るべきものです。美味しく食べさせてあげたい果物も与え方を守らずにいると、大切なパートナーの健康を害する元となります。
適量を効果的に与える事はトイプードルも美味しく健康でいられて幸せに過ごせますが、これを守る事がとても重要なのです。
犬用のドライフルーツも商品として販売されています。原材料や安全面を確かめたうえで利用するのも手軽で良いかもしれません。
トイプードルにバナナを与える時には、なるべく加工せずにそのままあげることをおすすめします。どうしても手作りのおやつを作ってあげたいときには糖分や油分の量に注意しましょう。
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